テレビがつまらなくなったって言われているけど、絶対的な面白さよりも相対的なものじゃないかなーと思ってちょっと考えてみました。
テレビはよくも悪くもほとんど昔から変わってなくて、変わったのって下ネタや暴力に繋がる表現に対する自主規制が大きくなったくらいですよね。
昔の親は「子供にテレビを見せない」ようにしていたけど、現在は「テレビ局や番組の文句をネットでつぶやく」という行動に変わってきて、そういう言葉が目立ってテレビ関係者やスポンサーの目にも触れるようになったから。
20年前もPTAは眉をひそめていたし、むしろ人数的には昔の方がテレビに文句を言う人は多かったんじゃないかな 笑
今のテレビとラジオの違い
テレビとは画面の向こう側でワイワイやってる事を、視聴者はただ受け取る事しかできない、一方通行で垂れ流されるだけでずっと放送されてきました。
対してラジオは、昔から1対1のコミュニケーション、ハガキを通してリスナーとパーソナリティがやり取りをして、それが集まって出来上がった双方向のメディア。
今ネットが普及して、色々な事ができるようになって、ラジオのハガキはメールやTwitterに変わってきました。ソラトニワで放送しているネットラジオももちろんそうです。
テレビは昔のまま、ドラマやバラエティなど作ったものを放送しています。
今はそれが芸能ニュースの記事になって、ユーザーを煽って次回の記事やテレビ視聴につなげようとしてるけど、ゴシップじゃ人は動かないと思います。
テレビの良さの伝え方は他にもっとあるよね。
そんな事をしている間に、テレビの代わりに育ってきたYoutubeやニコニコ動画が「いつでもどこでも見れて、中の人とコミュニケーションが取れる」メディアとして成立して、そこからのスターも出現し、今までテレビに出ていた芸能人も、ネットに出てくるようになりました。
ネット動画を見ている人達の感覚は、テレビの上位互換という認識なのかも。
視聴者、リスナーが面白い情報を受け取るパッケージが変わった
ライフスタイルにマッチしないエンタメはスキマ時間を埋める存在になっていくのも仕方ないのでしょう。
- ワイドショーは主婦向け(共働き家庭が増えて視聴者減)
- 夕方から夜の番組30代以上向け(人口が多い層)
深夜テレビのアニメ以外で若い人たちがテレビの前で見たいと思う番組って無いんじゃ。。。?
13年くらい前から「ユビキタス」と言って「いつでもどこでも」を推進してきたのに、日本のテレビは何をしていたのか。
休日に昼からテレビ見てて気付いたら夕方を過ぎてもう夜になってた時の「一日を無駄に過ごした感」は異常で、菊永も部屋のテレビが壊れてからもう直してないです。
家に帰ってから寝るまでのスキマ時間を埋めるコンテンツはたくさんあるもんね。
まとめ
ネット時代のメディアは、
「コミュニケーションできる」
「共感できる」
という条件をクリアしながら、今まで「場所」としての価値だったメディア自体が能動的にコンテンツを生み出していかないといけないなーと思います。
そんな事を考えながらソラトニワで記事を書いているので、読んでいただければ幸いです。
これはテレビなど大手メディアからの書籍で面白い。
こちらは双方向なソーシャルメディアについて、色々と面白い話をしている藤代さんが書いた本なので、買おうと思っています。
この本はすごい面白いけど、出版され5年後まで、あと3年。
これから稼げるメディア(人が集まるメディア)はどんな形になるのかな。