渋谷の隠れ家(っぽい)バーは蕎麦が売りのいいお店。

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都内のターミナル駅から歩ける距離だけれども少し離れた、言い換えれば不便とも言われかねないエリアに、食事に力を入れたバーが増えている。

日本の食事はヘルシーで美味しいと言われ、特に様々な地方の味が集まっている東京の飲食店レベルは世界的にも非常に高いと言われている。

実際ぼくもそう感じているし、まずいと言われる店に行ったとしても大概が「どこかで食べた味」だったり「安っぽい味」というばかりで本当にまずいお店なんてほとんど無いと思っている。(レシピ通りに作ったという前提で)

渋谷にオープンしたばかりのバーは料理のレベルも高かった。

つい先日、休日にバスケをやっているメンバーから飯でもどう? と言われお互いになんの仕事をしているのかも知らなかったので、そんな話もしようかとホイホイ行ったのが渋谷の道玄坂を登ったところにある、2018年6月にオープンしたばかりのバー。

先に店に付いていると連絡のあった友人に待たせては申し訳ないと、急いで向かう。しかし看板はどこにも出ておらず、ポストも無く、知っていないと分からないエレベーターで3階に上がった先にある入り口はナンバーロック方式のドアになっていて「知っている人しか絶対入れない」感がすごかった。

挨拶をして席に付いて、まず1杯頼んで軽く近況とか仕事の話をして一息ついたところで最初に頼んだのは目を引いた(スタッフにもオススメされた)梅ポテト。

これが抜群に美味しかった。せっかくなので食べた時の感動を味わって欲しいので中身は伏せるが、梅をベースにしたパウダーが全く酸っぱさを感じないながらもサッパリとした梅の後味は残っていて、少しフルーティーさも醸し出している。そんなサッパリしたパウダー。

これが満遍なくかかったフライドポテト。

梅ポテト

これを食べ始めたら箸を止めるのはまず無理だろう。ぼくは一口目で胃袋を掴まれた。「このお店、できる。。。(心の声)」 個人的にはこのパウダーだけでお土産にしたい(塚田農場スタイル)が、ここはバーなのでやめておこう。

通常メニューは撮り忘れたが、オススメメニューはこのような値段設定になっている。個人的に興味深かったのが、商品名から味が想像できないメニューが多数あったこと。

おすすめメニュー

その点をスタッフの方に聞いたところ、公にはしていないが某◯ツ星ホテルのシェフにメニュー開発をお願いしているそうで、どうりでと納得する。

シンプルな出汁巻き卵が美味しい。最近は卵焼きに目がなく、メニューにあれば必ず頼むことにしている。

出汁巻き卵

蟹クリームコロッケも、高確率で頼むメニューの1つ。衣がサックサクでクリームも蟹がしっかり主張していて美味しい。

蟹クリームコロッケ

生牡蠣と馬肉のタルタル。上に乗ってる花の名前を聞いたけど忘れてしまった。初見。これも牡蠣のいいところと、馬肉のいいところが見事に合わさっていて、オシャレだし美味しい。お酒を飲む人はきっと酒が進むんだと思う。(ぼくは飲まない)

きっと甘めの日本酒に合う気がする。

牡蠣と馬肉のタルタル

この唐揚げは、そば粉の唐揚げ。よく知っている唐揚げよりも衣がサクサクしていて(油を吸ってないのか?)サクッと食べられる。旨味と熱をギュッと閉じ込めつつ歯で噛み切るとプリッとした歯ごたえと共に鶏肉のサッパリめな油と味わいが飛び出てくる。そんな感じ。

そば粉の唐揚げ

続いて、これが炊き込みご飯。「サザエと青豆の炊き込みご飯(青ネギと肝ペースト)」

まずお椀とかそういう器を想像していたところに、この器。え?炊き込みご飯? からの

「サザエがでかい!!!」「ゴロッゴロしてやがる!」

炊き込みご飯

ご飯は薄味なのでサザエの素材の味で楽しむご飯、という趣き。コリコリの歯ごたえが嬉しい。そして写真下に写っているのが肝ペースト。ご飯とは違いかなり濃厚なこのペーストをサザエやご飯と共に食べることで味変となる。

なにこれ、こんな美味しい味変、初めて。。。

ここは蕎麦が名物のバー

散々美味しい料理について書いてきたが、実はこのバーは蕎麦が名物。店名も蕎麦をもじっており、完全に蕎麦推し。というわけでもちろんシメは蕎麦。

発酵菊のからめ蕎麦(菊の花と発酵ジュースと昆布茶)

菊と魚の絡めそば

一口食べてみて、頭に「?」が浮かぶ。菊の花とシンプルな蕎麦のみ。しかしこの出汁?

スタッフに「発酵ジュースって何?」と聞くもオープンして間もないので分からない様子。サッパリした舌触りについては恐らく昆布茶だろうけど、不思議な甘さと僅かな酸っぱさと、とにかく夏に食べたら一撃で惚れそうな蕎麦だ。

鯖とミョウガの蕎麦。(メニュー名失念)

鯖の冷やしそば

こちらはお椀で提供された汁に浸かった蕎麦。

どちらの蕎麦も麺は柔らかめで、お酒を飲んだ後ならこの方が良さそうだし、ミョウガとカイワレなどの薬味によって、まさに〆の蕎麦という存在感。

時間も23時過ぎとなり、ここでお開きとして、また美味しいお店に食べに行こう! と言って友人とは駅で別れて帰った。

料理が美味しいバーが駅から少し歩いたエリアに増えている。

最近、お酒だけではなく料理やデザートを推しているバーが増えてきているように感じる。シンプルにお酒だけを楽しむ人達が減っているし、お酒と料理が合わさる事でより楽しめるのと、客が減っているのを客単価の増加で補おうという部分ももちろんあるだろう。

特に駅から離れたエリアは家賃も安いとは言え、都内の、渋谷駅周辺という立地を考えたら原価は高いとはいえ食事も一緒にできることで「2~3軒目のバー」という存在から「1~2軒目の食事&バー」という営業スタイルに転換するのは非常に理にかなっているとも思う。

個人的には食事が美味しいお店の存在はそれだけで嬉しい。

また、蕎麦が推しのバーということもあり、店内は和風の作りになっている。

店内カウンター

この欄間の存在感はすごく、一体誰が内装デザインをしたのか気になる。次に行ったら聞いてみよう。

カウンターの後ろ側にはローテーブルとローチェア。こちらでゆっくり座って話すのも良さそう。

店内ローテーブル

窓の奥には道玄坂の雑踏が見下ろせる。

店内から窓の外を

店の逆側には木彫りの孔雀。これだけはよく分からない。また写真には写っていないがこの左奥に一般的な4人掛けテーブル席が2脚あるのだが、それが実は麻雀卓になっているのも注目度が高い。次回はこちらかな。

孔雀の彫り物

久しぶりに色々な面で感動しつつ、勉強になったお店なのでちょっと備忘録も兼ねてブログにしてみた。マーケティングやっていて飲食店バイト歴が長いこともあって、日本の飲食店の未来についてもちょっと考えていたりする。

お酒とおつまみだけでゆっくり飲んだりマスターやバーテンダーの方と話をしたりという楽しみ方ももちろんあるが、それはすごくレベルの高いスタッフがいる一部のバーだけになっていくのかもしれないなぁ。

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