少し前ですが、帰省して福岡県北九州市、小倉に行ってきました。その時に親戚に会ったり祖父母が住んでいた家の掃除や小さい頃に遊んでいた山を見たりしたついでに、途中で1人抜けして小倉駅周辺を散策。シロヤのパンをお土産にしつつ、焼きうどん発祥のお店「だるま堂」に行ってきました。
小倉駅から徒歩5分のだるま堂
小倉駅の南口(モノレールが刺さってる方)を出て右奥方面、空中ロータリーを通過してマクドナルドの見えるところから階段を降りるとすぐに魚町銀天街の入り口。(横にはシロヤも)
(ちなみに魚町銀天街は日本で最初のアーケード型商店街)
そこから銀天街までには行かず、平和通りとの間の道を真っ直ぐ歩いて行くと、2~3分で鳥町食道街の入り口が右側に見えてきます。
写真は少し明るめに撮ったけど、実際はもう少し暗く感じると思います。いかにも地元の人しか行かないような雰囲気で、ここが観光地だとしたら「ちょっと大丈夫?」と感じるような古びた小さな食堂街。
その鳥町食道街に入っていくとすぐにだるま堂が視野の左側に入ってくるはず。
だるま堂は焼きうどん発祥の店
見るからに歴史がある趣の店構え。奥に見える白い看板に「焼きうどん」としか書いていない潔よさ。
少し引っかかりのある引き戸を右にずらして入店すると、カウンターのみの小さい店内と、左側の壁にたくさんのサインが。
さすが。
店内に他にお客はおらず店主とみられるおばあちゃんがカウンターの向こう側で椅子に座っていた。とりあえず席に付いてメニューを見てみる。
焼きうどん、天まど、ごはん、ビール、お酒、以上。
福岡の場合「お酒」と言ったら芋焼酎「黒霧島」と相場が決まっているが、それ以外には「天まど」が気になるのでおばあちゃんに聞いてみると、目玉焼きを乗せたものらしい。
「天まど」焼きうどんの目玉焼き乗せ
耳が遠いのか、3回ほど注文を繰り替えした後にゆっくりと周りを見渡す。
カスターには割り箸、楊枝、一味唐辛子、ソースがセットされている。
カウンター内では大きな鉄板を前に腰を曲げたおばあちゃんが、ほどほどに見事なコテ使いでもっちりした麺を炒め、目玉焼きを乗せ、お皿に移す。
お皿を直接鉄板に乗せるスタイルに発祥の地という年季を感じてしまう。
作り終わった後の焦げやカスをそのまま床に放っぽるのも最高だ。
腰が曲がっているため視線が常に下を向いていて全く目が合わないが、そのままの姿勢で出してくれた焼きうどん。焦げと半熟の卵が見るからに食欲をそそる。
これはご飯もいっておくべきか。。。? と思うも、この後にシロヤでパンを買った後に福岡に移動して家族でご飯を食べるために断念。
関東で見る焼きうどんとは麺の太さが全く違うだろう。焼きそばより平たく、うどんより細く、ラーメンよりは太い。焼きうどんになるために生まれたような絶妙な太さと食感、卵黄と混ざり合う長さ、悠久の時を経て完成形へと近づいたこの焼きうどん。
アップで見返すだけで食欲がぶり返してくる。
2口ほど麺とキャベツを口に放り込んで味わった後に卵を割ってかき混ぜる。この瞬間のために生きているというのは完全に言い過ぎだが、口に入れると一瞬で語彙力、というか考えることを拒否するように箸が動いて食べ続けてしまった。
お腹が減っていれば一瞬で食べきってしまうだろうが、味は間違いない。
お店が残っているうちに、また食べに行かなくては。。。
焼きうどん発祥の店「だるま堂」情報
店名:だるま堂
住所:福岡県北九州市小倉北区魚町1-4-17 鳥町食道街
時間:12時~18時
定休日:木曜日(時々不定休)
交通:JR・モノレール小倉駅、モノレール平和通駅から徒歩5分くらい。または北九州市営バス停の魚町から徒歩3分くらい。