1月の終わりに、中目黒でピザを食べてきました。
知っている人なら「中目黒でピザ」と言ったらもうこの店しかない、というレベルで圧倒的に美味しいお店。コピー的にも
世界一のピザ職人が世界一の窯職人が作った窯で焼くピザ
というこれ以上ないキャッチ。
ちなみに、店名の da ISAは師匠であるエルネスト・カッチャリ氏が考案。
2010年2月6日にオープンしたピザ店で、世界ピッツア選手権チャンピオンの山本尚徳さんがピッツア職人兼社長を務めるナポリピツァのお店。チャンピオンだけでもすごいのに、2007年と2008年の2連覇という偉業。
ピザ窯も、自らが修行したナポリのお店で使っていた窯を作った世界一の窯職人に依頼し、内装のタイルは自分たちで貼ったという
禁煙というのも嬉しい。
という訳で、もはや何を頼んだのか、どれが何のメニューなのか覚えていないけど、とにかく全種類美味しかったので、写真と共に振り返る。
すでに再訪を心に決めているが、ちょうど近くのテーブルで開かれていた女子会で見かけたコース限定というパスタも気になるので、その時はコースにしようと決意していることも記しておく。(どうやら予約時じゃなく来店時でも注文可能なようだが、詳しくはお店へ聞いて見て欲しい)
ダイーサのピザ窯
店内に入ると、というかもう外から直通のような感じだが、向かって左側に大きくキッチンがあり、奥に名物のピザ窯がある。今回は窯にも近い奥のテーブル席に座ったが、全く熱さは感じない。高校物理で習った熱量保存則とかどうなっているのか。すべてが内側に向かっているのか?
そう言えば満席で注文も多かったがピザが出てくるスピードは非常に速かった。人数分注文したのがあっという間に全てテーブルを埋め尽くした。
そのテーブルには人数分のナイフと皿が置いてある、テーブルも大理石? のようではあるがシンプルなセット。ただナイフはVictorinoxという本気仕様。
余談だが、Victorinoxは肉切り包丁として名高く、芝浦の屠畜場では7~8割がVictorinoxを使っていると以前、Victorinoxの社長から聞いたことがある。それを聞いてからスペック厨である僕は家の包丁はほぼVictorinoxしか購入していない。
遅れて到着する2名に先立ち、4名で席についたが壁にはカーテンとナポリの街のような額縁付きの絵画が飾られている。ナポリに行ったことが無いのでなんとも言い難いが、安っぽさはさておきナポリ気分を味わえるような気になった。きっと本場はこんな感じなんだろう。
ここで一気にピザがテーブルに並ぶ。
メニューには「◯◯マルゲリータ」とか「◯◯カプリチョーザ」とか書いてあるが、全てその下に使われている材料名が書いてあるので、それを見て頼むのがいいだろう。
これは生ハムとチーズと水菜のピザ。
これは何だったか、すごいモッツアレラを使ったナスとベーコンのピザだ。チーズはモッツアレラ ディ ブッファラだったような気がするが自信が無い。何故なら人間とは想像を超える美味しいものを食べると幸せを感じるとともに語彙力を失う生き物だからだ。
こちらはシンプルにモッツアレラとオリーブとトマトのピザ。間違いなく美味しいので安心して食べられる。
これはアンティパストだがナスとトマトの炒めもののようだが、信じられないくらい美味しかった。素材の一体感と言えばいいのか、表現する言葉を探している間に次のスプーンを口に運びたい欲求の無限ループだ。
遅れた2名も到着して追加注文を始めると、もはや全てが美味しいのでメニューがかぶっても気にしない。似ているだけで微妙に違うのかもしれないが、美味しいピザの前では全てが誤差となる。
これもアンティパスト。写真では分かりづらいが長いナスが2本横になってトマトソースとチーズがかかっている。そのため非常に取り分けづらいのだが、ナスってヘタまで食べていいんだっけ? なんていいながら跡形もなく食べてしまった。
勉強になった。美味しいナスはヘタまで食べられる。
ゴルゴンゾーラなど他のチーズも使ったクワトロ・フォルマッジ。4種類のチーズという意味のイタリア語だが、本当に4種類のチーズだけというシンプルさ。
ハチミツをかけるという選択肢などはなから眼中にないの? なんなの? 断捨離なの? 丁寧な暮らしなの? 生地の味だけで勝負なの?(美味しくて取り乱しました)
常にみんなの口と手が動いている時間も過ぎ、ここでようやく落ち着いてテーブル全体を撮る余裕が。サッカーで言えば相手(ピザ)の出方もわかって戦術のすり合わせを始める前半15分が過ぎた頃だろうか。しかしすでに胃袋はハーフタイムを超えている。
これはカプリチョーザだったか、とにかくチーズとベーコンと、ルッコラかバジルか分からない葉っぱ(美味しい)と生地の耳もフワフワとサクサクの間で、この辺りから「この生地でご飯何杯いけるかな?」とか頭がおかしいことを考え始める。
なんだか分からないけど美味しいピザ。生地というブッフォンの上でオリーブとチーズとトマトという3バックがカテナチオを完成させる。さながらネスタ、カンナバーロ、マルディーニだろうか。(古い)
そうなると乗ったり乗らなかったりするルッコラはマテラッツィかもしれないな。。。
などと1人で妄想しながらラストオーダーを考える。
小麦粉とチーズとトマトとベーコンで出来たとにかく美味しい食べ物。それがピザ。
美味しかったなぁ。また行きたいなぁ。持ち帰りもOKなんだなぁ。そんな余韻だけが残る中目黒でのピザ会でした。
Pizzeria e trattoria da ISA ダ・イーサ
店主:山本尚徳
住所:東京都目黒区青葉台1-28-9
電話:03-5768-3739
営業時間:11:30~14:00 17:30~22:30(22時LO)
※生地が無くなり次第終了
定休日:月曜日の他に不定休あり(HP確認)
50席
クレジットカード可(夜のみ)
持ち帰り可