電子チケットでも日本の数年先を行くアメリカのチケットマスター。
規模も文化も違いすぎてるので比較するのもフェアじゃない気もしますが、とにかく『Facebook上でチケットが買える』ようになりました。
チケットマスター(http://www.ticketmaster.com/)とは、アメリカの大手チケットサービス会社で、シェア50%を超えるモンスター。日本で言うと『ぴあ』や『ローチケ』『e+』よりでかい。
日本では、中小規模のイベントではFacebookのイベントページに『参加』を押してから別の手段(メールやWebサイトの入力フォーム、各チケットサービスのページ)で改めてチケットを購入するというフローが一般化してきている。
これはすごくめんどくさいのと、運営側としてもFacebookイベントページに『参加』としてても、実際に参加する人は半分を切ることもザラにあるので、実数は読めず、中々に使いづらい。結果、ただイベントの拡散目的でFacebookのイベントページを使っていることが多い。
そんなFacebookページで、そのままチケットが買えるようになるとのこと。しかもローチケやe+といった規模の会社がやるんだ。さすがアメリカ進んでいる。
チケットマスターとFacebookの連携状況
チケットマスターがそのためにAPIを公開したのは2016年3月下旬、Facebookと連携が決まったニュースはアメリカ本国でも大きな話題を呼んだらしい。
すでにアーティストやバンドなどのオフィシャルFacebookページでも連携して使われ『今後も多くのチケットを、よりシームレスな購入体験として提供したい』とチケットマスターのダン・アームストロング氏(vice president and general manager of distributed commerce)が語るように、導入するアーティストは増えていくと予想される。
現在はオフィシャルサイトの右カラム中段に、このように連携されてたくさん見られているチケット情報が表示されているが、見た時はアイアン・メイデンが1位、次いでディズニー・オン・アイスが2位だった。
日本でもFacebookでチケットを買えるようになるの?
まず、日本の場合はプレイガイドが強くて、日本中を網羅するようにチケットを発券できる場所(コンビニエンスストア)がネットワーク化されて、郵便もちゃんとしているからそもそも電子チケットの浸透に時間がかかっている。ネットで発券まで出来ないとFacebookと連動してもそんなにメリットは無いからすぐには難しそうだ。
(アメリカは郵便が届くまでに時間がかかり、届かない場合もあったので早いタイミングでデジタル化の必要性が高かった。)
また、チケットマスターも日本にはまだ入ってきていない。
※現在チケットマスターが使える国はここ
北米とヨーロッパの一部、オーストラリアとニュジーランド、そしてアラブ首長国連邦(お金持ち)のドバイ。
日本に来る海外アーティストはアジアツアーの一環だったり、ライブが盛り上がっている日本でもまだエンターテイメントの市場としてはまだ規模が小さいのだろうか。日本語対応が難しいのか、とにかく後回しになっている。
日本の電子チケットサービスが、APIを公開し、Facebook Japanと連携できれば、日本でも一気に広まるかもしれない。
Via You’ll soon be able to buy sports and concert tickets through Ticketmaster on Facebook