日本で電子チケットが始まってからそろそろ7年くらいなんですが、この5年半で100以上の大中小イベントの受付や現場に立ち会って実際に起こった不具合や、こういう時は起こりがちっていうエラーをまとめてみる。
電子チケットのメリットとデメリットをちゃんと認識しておけば不必要な不安を感じることもないし、誰かの背中を押したり何かにいい影響があればいいなと(ざっくり)。あとは毎回色々な人に説明するのも大変だから広まって欲しいなっていうのもある。
QRコードが認識・認証・受付できない
お客さんのQRコードはスマホに表示されている、もしくはプリントアウトして持ってきてる。それで受付用の端末(iPhoneやandroid、専用機材とか)で認証できないパターン。その原因と解決方法は
画面が暗い
お客さんの画面が暗い場合が一番多い。昔はAndroidのエクスペリアなどで明るさを手動で変えられない機種があったけど、今はほとんどの自動でも手動でも明るさを変えられるので、「画面が暗いな」と思ったらお客さんに明るくしてもらいましょう。
屋外で明るすぎる。
逆に今度は屋外のイベントなどで周りが明るすぎる場合。これもスマホ画面や受付機材の方に影がかかったり、光のコントラストだったりでQRコードをうまく読み取れないことが多いです。こういう時は、手で光を遮ったり、日陰に行ったり、受付場所をテントの下にしたり、影を作って画面を明るくして認証しましょう。
ピントが合わなくて認証の反応が遅い。
受付端末で赤外線で受付する専用端末ではなく、スマホアプリでカメラを使って受付するものだと、環境によってはピントを合わせるのに時間がかかったりします。特に裏面カメラ。
これが前面カメラにして床置きでQRコードをかざすようなライブポケットの機材だと、解決しやすいですよ。
スマホの画面がバキバキ
これはそのまんま。シンプルに認証ができない。多少の割れやヒビならなんとかなるんですが、この場合は充電しようが日陰に行こうが無理なので、免許証などの身分証明書を確認させてもらって、管理画面から受付するようにしましょう。
友達に振り分けたQRコードのスクショ(画面キャプチャ)が同じものだった。
電子チケットは買ったチケットをメールやその他の方法で簡単に友達に渡せます。多いのはQRコードをスクショしてLINEで送るパターン。セキュリティ的にはちょっと問題があるものの、便利で若い子はよく使っています。
この時に、一緒に行く友達と作ったLINEグループに人数分のQRコードを送ったり、振り分ける時に同じQRコードを渡してしまう場合があるんですよね。
電子チケットは同じQRコードでの再入場はできないので、注意してね。
電子チケットが表示されない
前半はQRコードが表示されたけど読み込めない場合で、ここからはそもそも電子チケットが表示されないパターンと解決方法を紹介。
充電・電池切れ
外から見てると笑っちゃうような話ですが、普通にいるんですよね。会場まで来て充電が切れているパターン。さすがに充電をさせてあげるわけにもいかず(1人にOKしたら全員に対応しなくちゃいけないのマジ無理)、コンビニでモバイルバッテリーを買ってもらうよう促しております。
開演時間ギリギリとか過ぎてるとかコンビニが近くに無いとか、かわいそうな場合は免許証などで管理画面からお名前を調べて確かに電子チケットを購入している人であれば入場してもらったり、ガチガチに縛るよりはイベントがスムーズに運営できるように受付で裁量を持たせるのがいい気がします。
やっぱり受付にはPCを置いておかないといけないんだろうか。。。
でもライブポケットはスマホアプリで管理画面が見れるので、すでに入場した人、まだ来てない人、買った人全てなどを見ながらステージ運営にも活かせるので便利ですよ。
ネット回線が混んでいる
フェスなど大人数が一カ所に集まっていると回線が混雑して接続するのが遅くなります。なので事前に表示させておくか、スクショしていくのがおススメですよ。入場順でグッズ売り場に並べたりするので、早く行きたいですもんね。。。
似たような事例に以下のもあります。
通信制限でQRコードを出すのに時間がかかる
これは月末や若い世代で起こりがちな罠。
通信制限だとチケットサイトにログインしてQRコードを表示させるまでに5分~10分とかかかったりしますし、メールアドレスやパスワードを忘れてるとマジで時間がもったいない。
ぜひWi-Fiに繋いだ状態で事前にQRコードを表示させ、スクショをお勧めします。マジで。
ライブ直前の貴重な時間を「表示を待つだけ」に使うなんて本当にもったいないので。。。
ライブ・イベントに参加する人も受付する人も電子チケットやQRコードを使いこなしていいライブ生活を!
以上がライブ会場の受付で電子チケットを使った際によくある不具合、エラーでよくある話です。 少なくても面白い事例が何かあれば追記していきます。
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