電子チケットサービス「ticket board」（チケットボード、通称：チケボ）を運営する株式会社ボードウォークが、2019年6月14日の「チケット不正転売禁止法」施行に伴い、不正防止に役立つ入場専用アプリ「LIVE QR（ライブ・キューアール）」の提供を新たに開始すると発表した。
LIVE QRの主な機能
チケットボード（株式会社ボードウォーク）が発表LIVE QRというアプリの主な機能は以下の３点
- スクショ（画面キャプチャ）が実質不可になる「切り替わるQRコードによる認証」機能
- チケットを購入した個人を特定する「顔写真の登録」
- ネットワーク障害の対策
１番については、海外でも利用が増えている、一定時間（６０秒）ごとにQRコードが切り替わる機能だけでなく、QRコード自体が回転することで、スクショの画像を使った転売ができなくなるという機能だ。
ただ、友人にチケットを受け渡す際にはどのようにするか、説明が無いため恐らくできないのだろう。
顔写真の登録について、実際に受付でこれをどのように認証するのかは分からないが、心理的なハードルにはなるだろう。またアプリからの登録のみ、写真の変更不可とのことで使い勝手もいいとは言えない。
過去のミスチルのライブコンサートの時のように、もし写真付き身分証明書とチケットボードのLIVE QRに登録した顔写真を、ライブ入場時にチェックするのであれば、大混雑は避けられないだろう。
2018年にソフトバンク系の基地局で大規模障害が起こったように、ネットワークの不具合があった場合の措置として、前日にQRコードを表示させておくことを促すメール配信と、１度でもLIVE QRでQRコードチケットを表示させておけば、電波が無いオフライン状態でも入場が可能となる機能も、地味だが有用な機能だろう。
チケットボードは公式発表で800万人の会員を有するとなっている規模の大きい電子チケットサービスである。基本的に大きな興行を中心に展開しており不正購入や転売問題の影響も大きいため、こういった機能も主催者から求められていたことだろう。
実際の現場での運用がどうなるか気になるところだ。
チケット不正転売禁止法がスタート！電子チケットticket boardが新アプリ「LIVE QR」の提供を開始
参照：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000043511.html
