2015年9月18日に東新宿の株式会社じげんで開催された
第15回のIn-house SEO Meetupのレポート。
最初の登壇者は、はてな営業部部長 高野さん(元アイレップ)
はてなの宣伝
はてなは、今こんなことをやっています。
- はてなブログメディア(企業ドメイン直下に設置可能)
- はてなブックマークのネイティブ広告
- はてなに集まるブロガーに寄稿してもらう
元々もっていたはてなのリソースや、SEOに強いと言われるはてなブログを軸に色々とメディア展開を進めている感覚を受けました。
続いて、「読者価値」について
登壇者ははてな編集部 毛利勝久さん
はてなブログ編集部とは?
はてなってブログ等のWebサービスを提供しているのに、編集部があるの?
実はこんな役割を持っています。
- はてなブログメディアの編集
- たくさんのブログの中から良い物をピックアップする。
- 週間はてなブログ
はてな編集部の毛利勝久さん自身はこんな経歴をお持ちです。
- IT系実用書籍編集14年
- IT系フリーライター4年
- Web編集者(現職)3年
良い記事とは何か?
読者価値
→顧客価値を転用した造語で、Webメディアにとっての顧客価値
紙のメディアの時代は、読者=顧客でした。
つまり、指標は部数(≒読者数)
あまり意識をしなくてもこれが当たり前の事で、対価が得られない。
Webのメディアでも読者=顧客となるのか?
指標は検索順位、シェア数など
検索順位を上げれば、シェア数を増やせばいいの?
でも、Webメディアの場合は顧客を見なくても指標を上げられてしまう。
どっちが正しいのか?
- 読者価値が高まる→集客につながる=読まれる
- 集客する→たくさん読まれる=読者価値が高い
はてなが直面した例(はてなブックマーク)
はてブの人気エントリー(ホッテントリ)はWebでの注目度も高い。
以前は
おすすめしたいブログ → リアルタイムでPVのあるブログ
という設計をしていたが、ここを悪用されてしまった。
●集客のためだけに
- 残虐な動画や画像を掲載
- 少年犯罪の容疑者や被疑者
などを掲載していく、これでPVを稼いでも残念
これに対しては【検索流入を感情に入れない】ことで解決するようにした。
検索は面白さを担保しないし、記事の良さ、悪さは関係しない。
●続いて発生した事例では
- 話題の芸能人のゴシップ
- テレビ場組の速報まとめ
急上昇キーワードに関する内容=読者価値の高いブログ(というワケじゃない)
●さらに続いて発生したこんな事例
- テニスやゴルフの大きな試合
- ジャニーズのコンサート
はてなブックマークでただのゴシップが評価されてしまうのは本意では無い。
書き残そう、あなたの人生の物語
これらの問題点については、ブログのバイラルメディア化が進んでいる事が原因としてあると思う。PV至上主義とも言い換えられるかもしれないし、アフィリエイトやWeb広告が浸透してきている結果かもしれないが。。。
ただ、はてなとして、読者価値の低いまとめ記事をはてなのウリにしていきたいワケじゃないし、はてなユーザーには自分の考えたことを自分の言葉で表現して欲しい。
今一度、はてなのキャッチコピー「書き残そう、あなたの人生の物語」を意識して欲しい。
また、はてなでは「はてなブログ開発ブログ」も書いています。
書きやすい機能やSEO性能で「物語」をお手伝いすることがブログサービスの役割だと考えている。
はてなブログサービスの指標
バイラルメディアみたいなブログが出てきてしまうのは良くない。
編集
読者との価値の共有を考えるのが編集の役割。
2本柱
- サービスのディレクター
- コンテンツの編集者
改善の効果が見えにくいがやっていかなくてはならない。
読者価値をブランド価値にしていき、メディア自体のファンになってもらいたい。
具体的な編集の手法について
色々と話そうと思いましたが、先日発売されたこの本に全て書いてあったのと時間の都合で割愛させていただきます。
こちら読んで下さいね。
新しい文章力の教室