ライター職が注目をされている昨今ですが、Webメディア全体的に同じようなゴシップ寄りのコンテンツが粗製濫造されている状況。
「なんちゃってライター」「ライターくずれ」などと呼ばれる人も増えました。
もう虫の息となりつつあるキュレーションとはなんだったんでしょう。
菊永の場合は、ただのテキストサイト、ブロガーを2000年頃からやってきて、就職してから徐々に「コンテンツ」と呼ばれる物を書くようになってきました。
- 商品名
- 商品のキャッチコピー
- 商品紹介文
- メルマガ(タイトル、本文)
- ランディングページのライティング
- サテライトサイトの記事大量ライティング(SEO的に)
などなど。
ブログで日常や面白いと思ったネタをだ~っと書きつつ、仕事では人から見られる、読まれる単文、短文、文章を書くようになってきて、当時はランキングサイトなどで上位を目指す中で独学ながらスキルも身についていきました。(変な方向に)
マジメな記事なのについフザケてクライアントに渋い顔をされるのは当時の名残りかもしれません。ごめんなさい、ちゃんとします。
今、菊永と同世代には色々な経験や体験をして肌感覚で覚えたモノを糧にWeb上で記事を書いている人がいますが、対して20代くらいだとライティングやキャッチコピーに関する書籍や解説したブログも豊富なので、知識やテクニックをベースに記事を書く人が多いような印象があります。
肌感覚ですけど。
そんな菊永も、改めて記事の書き方を体系的に学んで経験と知識を整理するのは自分の文章力のアップにもいいんじゃないか、と思い本を買って読んでみることにします。
それが冒頭の写真の2冊
・新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
・20歳の自分に受けさせたい文章講義
です。
本音を言うと、自分が人に書き方や日本語の使い方、Webライティングなんかについて教える時や編集した部分を説明する時に根拠が弱くて説得力が無いのが不安だなと思ったんですけどね。
ライティング初心者の勉強のためだけじゃなかった
読んでみた感想だと、ナタリーの「新しい文章力の教室」は、書くときのガイドライン、ルールとして一般化された情報がまとめられていて、当たり前のことを当たり前にやるために、とてもいい本だと思います。
自分が無意識でやってた事を説明するのは難しいけれど、この本の通りに説明すればきっと理解してもらえるはず!むしろこの本をみんなに読ませたい。
それくらいありがたい、嬉しい本でした。
自分の知識や文章力が上がったか?と言われると分からないけれど、スムーズに書くこと、ブレずに書くことにはプラスになったと思います。
あ、あと大事なのが記事を書くスピードも上がっている気がします!表現や接続詞、助動詞で迷うことが無くなりました。読んで良かった!
対して「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
こちらはテクニックよりも、文章を書く時の考え方や意識についてをまとめている印象です。
記事を書くのは取材や下調べなどの準備が大切ですけど、そのためにどんな事を考えながら準備すればいいのか?
構成も
- その気持を「翻訳」しよう
- 文章は「リズム」で決まる
- 構成は「眼」で考える
- 読者の「椅子」に座る
- 原稿に「ハサミ」を入れる
と、まるで授業のようで、ちょっと眠くなりつつも最後までちゃんと読めました。
こちらも頭の中が整理できて、記事を書く時の心構えや、取材するときに意識するポイントなどにも良い影響が出そうな気がします。
とくに「説得よりも納得」という言葉は刺さりました。
他にも色々な本が発売されてますけど文章や記事、ライティングの初心者、もしくは初心者に記事の書き方を教える編集者達にとってすごくいい本だと思います。
研修ならこの本を買って読ませるだけでもいいかも。。。?