最近、周りでも「動画だ動画だ」って動画の話をよく聞くことが増えてきていまして、ついに何もよく分かってない感じの人も言い始めたので、これは何か動きそうだなぁとか思って、一旦個人的に整理する意味も込めてまとめてみました。
戦略とかは勝手な想像もあるけど、そもそも動画でも、生配信とかストリーミングとかアーカイブ(オンデマンド)放送とか、番組形式なのか、動画コンテンツなのか、思ったこと感じたこと、そういうのもどちゃっとまとめちゃってるので読みづらかったらすまん。(順不同)
Live.me(ライブミー)とは
中国のキングソフトが元々の会社で、日本のキングソフトジャパンの親会社。だけど北米の広告企業「Cheetah Mobile」を買収したので、現在はこんな状況。
キングソフト > Cheetah Mobile > キングソフトジャパン
ライブ動画配信アプリ「Live.me」事業は2017年に6,000万米ドル(約67億円)の資金調達を実現。日本だけでなく米国やアジア、グローバル市場でさらなる事業拡大を目指している。
リリース:2016年4月
Twitterフォロワー数:14,880人(2018年8月現在)
自社でプロダクション機能も持って、自前でアイドルを育成・運営(LiT)をしている模様。
https://twitter.com/liveme4jp/status/1025324411115565056
MixChannel(ミクチャ)とは
元々はスマホゲームなどがメイン事業の株式会社Donuts2013年12月から運営している、このジャンルでは古参となる動画サービス。(最近は人材系のジョブカンというサービスも運営している。)
2016年6月に550万DLを達成し、現在は600万DLを突破している。(公式発表)
ミクチャから有名になったライバー・タレントは数多く、りかりこ、まこみななど大手芸能事務所に引き抜かれる事例も。流出を防ぐためか、2017年に子会社(株式会社Churros:チュロス)を作ってプロダクション機能も備え自前で育成を行っていく体制を持つ。
また、ミクチャ公認のインフルエンサー事務所「OTOZURE」もある。
Twitterフォロワー数:95,400人
https://twitter.com/mixchan/status/1033931905106726912
C Channel(シーチャンネル)とは
元LINEのCEOである森川亮氏が立ち上げた動画配信サービス。
初期は「クリッパー」と呼ばれる公式タレントがインスタ映えしそうなお店・メニューの紹介が多かったが、サイバーエージェントが運営していたby.Sの元編集長、山﨑ひとみさんが編集長となってから料理動画なども増え、一気に再生数などがグロースしていった。(現在は退社)
元LINEのCEOが立ち上げた国内発信の縦型動画サービスという事もあり、テレビなど国内メディアでも多く取り上げられ、Twitterフォロワー数が他社比較で非常に多い。またEC向けのアカウントもある。
最近は女性向けのお悩み解決などハウツーコンテンツが増えている印象。
Twitterフォロワー数:394,975人
抽選でマックカード500円分を100名様にプレゼント! @CChannel_tv をフォローしてリツイートで応募完了!
C CHANNELアプリで #マックフルーリー 白いブラックサンダー の限定クーポン配布中!
⇒ https://t.co/oiwFVlOUds#cchancp pic.twitter.com/F16QqZsmLi— C CHANNEL 女子のための1分動画 (@CChannel_tv) August 23, 2018
C CHANNEL Shopping
17live(イチナナライブ)
中華圏でおそらくナンバーワンを誇るライブ配信アプリのイチナナライブ。日本でキャンペーンキャラクターを務めるお笑い芸人のバイキング(小峠・西村)やみちょぱ(池田美優)に登壇してもらって記者発表をするなど大手メディアからのプロモーションにも積極的。
ちなみに日本リリースから半年でダウンロード数が1280%(12.8倍)になったと発表している。ダウンロード数に関する情報だと、リリースから世界最速で1000万DL超え、2017年9月に4000万登録者などがある。
また、「17 Live(17直播)」以外にデーティングアプリの「Paktor」も運営している親会社の「M17 Entertainment」は2018年6月にはニューヨーク証券取引所にも上場しようとしたが、目標額に到達せずにIPOを延期している。
Twitterフォロワー数:10,560人(2018年8月現在)
芸能関係でも知名度が高くて外から見ていると調子がよさそうですが、実際はどうなのか。TikTokのバイトダンスがハイスピードで日本展開を進める中、2019年に前倒しされた5Gネットワークや、LANの新規格Wi-Fi 6など動画が広まる環境は広がっていくのでその波にしっかり乗っていく必要がありそう。
運営会社の17Entertainmentは社内のあらゆる部署の求人募集をかけているようですが、これはまだ動いているのでしょうか?
https://17media.jp/recruit/saiyo-ichiran/
WantedlyやWeb業界に強いGreenでも動画プロデューサーや2Dアニメーターなど全方位で、募集中。
参考:https://influencerlab.jp/interview-17live/
https://natalie.mu/owarai/news/287166
LINE LIVE(ラインライブ)
言わずとしれたLINE LIVEは2018年3月31日(土)で、視聴者数に応じたLINEポイントの付与が終了して初期プロモーションも一段落。4月からは「LIVEコイン」として1日の配信数が最も多かった1回分のポイントがもらえる(らしい)仕様に。
複数のLINEライバーがこのようい言っていますが、あまり景気のいい話ではないからか、この辺りを調べてもLINEのコーポレートサイト内のプレスリリースにも記載していないようです。やはりポイントを今までより出し渋っているように見えるのはよくないですもんね。
LINEという会社の体制上、本国である韓国の意向が強く働くため朝令暮改まではいかないものの、ビジネスの転換も激しいとか。2年ほど前にたくさんの人が退職されその後また中途採用を加速させていますが、中で働いている人からは「きつい」なんて話も聞こえてきます。
ただ地上波のテレビ東京で「さしめし」を番組として放送を行い、広瀬すず、のん、たぴみる、ゆうたろう、など若年層に人気のタレントやモデルオーディション、TGCにAbemaTVとの合同オーディション、FODオリジナル番組との連動など、(制作予算的に)地上波と遜色ないコンテンツを制作してきている印象。
LINEチケットも本格的に始まったので、イベントとの連動・サービス連携が進めば非常に強くなりそうな予感。
その他の動画サービス
他にも深夜テレビを放送するマイスタや、俳優の山田孝之がCIO(チーフイノベーションオフィサー)として関わるme&starsなど気になる動画サービスはあるが、今後どのようなポジションでどのような色を出していくのか。
2010年代以降のインターネットではWebサービスやアプリはジャンル内の1~2強だけで大半のポジションを占められてしまうので、差別化以上となる「使う理由」を確立できなければ、存在感が薄いままかもしれない。
これは調べ次第、順次まとめていきたいと思う。
mysta(マイスタ)
キャッチコピー:スマホから、次世代のタレントを応援。君の手で、新しいスターを誕生させよう!
ゆるめるモ!やオスカープロモーションのX21、BANZAI JAPANなどアイドルをキャストとして起用しつつ、ボーカリスト、芸人、インフルエンサーなども。
幸楽苑とのコラボでアソビシステムのTEMPURA KIDZを起用、TOKYO FMとのコラボ番組では桜の稲垣早希、お笑い芸人のアイデンティティがパーソナリティになっている。
ただサービス、コンテンツ共にまだ起爆剤となるようなものは出ていない。
mysta:https://www.mysta.tv/
me&stars(ミーアンドスターズ)
スターに会えるライブ配信アプリと銘打っているので、本当にスターに会えないと厳しいかもしれない。特徴としてはライブコマース以外にライブオークションがある。山田孝之の他に放送作家の竹村武司さんも関わっている。会社、トランスコスモス株式会社の子会社。
me&stars:https://meandstars.com/
今まで映画以外は家で少人数で見ることが当たり前だった映像・動画というサービスは、スマホでの視聴が当たり前になることで、移動しながら屋外で見ることも当たり前となった。これはソフトバンクが提供し始めたウルトラギガモンスタープランの「動画SNS放題」からも明らかだ。
また個人の繋がりも変化し、大勢の人と同じ環境で映画を見る屋外映画フェスも増えてきている。これは動画・映像の楽しみ方が変化してきた影響だろう。今後も広まっていく文化だと考えている。
また、今回は意図的にAbemaTVは取り上げていないが、AbemaTVは動画配信ではなく、テレビをリプレイスするサービスとして認識しており、他社とは目指すゴールが違うからで、また赤字額も桁が違う状況だからである。
最近増えている液晶、4K、有機ELなどの薄型テレビではネット接続してNetflixやAmazon PrimeにHuluなども視聴可能だが、そこにAbemaTVも名を連ねているので、ゆくゆくは有料月額プランも視野にあるだろうし、「家庭内で最も大きいディスプレイ」でシェアを取りに行く事業モデルだと考えている。
参考:AbemaTV と テレビ朝日、「融合」路線でさらなる高みへ:2018年の事業戦略
最期に、これからも役に立ちそうな映像・動画・映画の本を紹介して終わりたいと思う。