ここ数年、もう耳タコレベルで「これからは動画だ」って聞いていて、軽く食傷気味だった菊永です。
信用できる人もいれば、ただのビジネス(笑)の人もいる玉石混交で「これからは動画だ!(って言っている俺をフォローしてよ!)」っていうのが透けて見えまくっていたので、気分は「動画、動画とは言うけれど、あんたの言う動画ってのは何かね!」 (c.v 菅原文太)
(動画に限らず何か流行りそうだったら何でも乗っかってくる人が多いのは理解してる)
とはいえ、Tik Tokや17Live、ONE MEDIA、その他いろいろな動画サービスがしのぎを削って新しいスマホ動画メディアのポジションを奪いに来ている様子を見れば、5Gが当たり前になった世界のシェアを取りに来ているんだろうな、というくらいの事はなんとなくでも理解できるだろう。
しかし、人間だれしも「自分ごと」にならないと理解が追い付かないし、何かしら「すごい動画体験」を通してからじゃなければ、本当の意味で「理解」することには繋がらないと思うんです。
動画のパワーを感じた体験
皆さんは「豚のしっぽ」というトランプゲームを知っているだろうか。
なんとなく名前は知っている、という人もいるかもしれないが、ルールをちゃんと覚えている人は少ないだろう。
ババ抜きや7並べ、ポーカーに大富豪、神経衰弱、ブラックジャックといった定番トランプゲームがあり、セブンブリッジやダウト、ジジ抜き、ソリティア、スピード、ページワン、51といったマイナーゲームがある。その中でも特にマイナーなゲームが「豚のしっぽ」だ。(断定)
ここでつい最近、友人たちと5人で雪山(白馬五竜&白馬47)へスノーボードやらスキーやらをしに行った話になるんだが、友人との旅行の定番通りに晩飯の後はトランプやUNO、恋バナを肴に酒を飲むという流れになった。
そこで、最初はババ抜きをやったのだが、一通り回った後に別のゲームをやりたくなり、とりあえず1回ジジ抜きをやってみたがそれほど盛り上がらない。何かできないか? と考えて上記のトランプゲームを思いつくまま挙げていった。
その中でみんなが「ブタのしっぽ」に食いついた。
しかし自分もうろ覚えのルールなのにみんなに教えるのはかなりハードルが高い。迷っていると、スマホとテレビを接続してみんなで見ていた昼間撮影したスノボの動画が目に入った。
これだ!
すぐにスマホで「ブタのしっぽ ルール」と検索して出てきた動画を開く。
こう言っては申し訳ないが、質が高いというわけではないものの、ルールがしっかり約90秒でまとまっている必要十分な動画だ。
全くルールを知らないぼく以外の4人がこの動画を1度見ただけでルールを理解し、まず1回やってみて完全に把握し、どうすれば勝ちやすくなるのか、攻められるか、守るにはどうするのかと言ったより深い思考にたどり着くという体験ができた。
正直うろ覚えだった自分も完全に理解をしたと言えるレベルになった。
冒頭に述べたような動画サービスは完全にROM専なので「動画」について詳しいわけではないが、映像や映画、テレビ、生配信など細分化すれば色々あるが「動画」というもののパワーを体験できた初めての瞬間だった。